英語学習法(1)『異文化理解力』のススメ

 

 

 

英語力=理解力とは言い切れない

語学を身につけるなら、勉強から
一歩離れてみることも大事です。
英語の勉強をやめる・休むという
意味ではなく、言語そのものの
周りにあることを知ろう、
『英語を使う人々』の背景について
目を向けてみよう、ということです。

英語の勉強を続けてきましたが、
相手の言うことを理解できた時は、
英語力だけではないと実感があるからです。
勉強するならいくらでも若いうちがいいよ!!
なんて思ってもいましたが、
年齢を重ねて経験してきたからこそ
理解できる状況や相手の気持ちもあります。
そして、その経験の中でも要になっているのは、
「自分の知らない常識が存在する」
ということを身をもって知ったこと。
でも、これを知るなら
年をとるのを待つ必要もありませんね(笑)

エリン・メイヤー著『異文化理解力』は、
「隣の異文化」に焦点を当てて書かれた本です。
英語が共通語だとしても、なんとなく何かが
伝えきれてなかったり、理解できたか不安だったり、、、
誤解をしてしまったり、誤解されてしまったり、、、
英語を仕事や私生活で使うようになってきたけど
何かが引っかかってしまう時、
この本がとてもオススメです。

 

 

英語はなんでもハッキリ言わなきゃダメなんでしょ?

「英語はストレートな言語だから、
なんでもハッキリ言わなきゃ!」
わたしもずいぶん長いこと
信じてきました。
でもこれは、日本で生まれ育ったわたしが、
後にアメリカで英語を覚えた、ということが
大きく影響していたようです。

学校にいると選択肢と意見を述べる機会が
そんなになかった日本人のわたしが、
アメリカへ行って高校の授業選択をし
制服がないから毎朝服を選んで着て
発言しないといない扱いだから
必死に自己主張して、、、と
英語の中で生活して、
おとなしい自分を変えたからこそ
英語はハッキリ言わなきゃ!という
印象も強かったのでは、と今は考えています。

 

 

イギリスのドイツ人とドイツの日本人

以前、旅行したスコットランドで
ドイツから移住してきたという女性と
ゆっくり話す機会がありました。
その女性は、こう話しました。
「イギリスに来て、ゆっくりしたんですよ。
ここで話される言葉は、
相手を思いやる気持ちがあって
こちらも優しくなれる気がするから」

確かに、イギリスの英語は
わたしの知ってるアメリカ英語と
印象が違うとは感じていました。
でも、そのドイツ人の女性がいうことと
わたし自身が感じたイギリス英語の印象、
そして、それまでの英語に対してのイメージに
思いきり開きがあって
何がどうなのか説明できずにいました。

また、別の時には日本で
ドイツに1年赴任していた日本人の方と話した時のこと。
「ドイツの人たちの英語ってわかりやすいですよね」
と言われて大きく頷きました。

仕事でドイツの人たちとやり取りが多かったこともあり、
わたし自身もそう感じていたのです。
でも、同意はしたものの、それを聞くまでは
ドイツの人たちとわたしたち日本人、
お互いにとって英語は第二言語なので、
使う言葉がシンプルになるからなのか、
それとも狙って簡単な言い方をしているのか
判断ができていませんでした。

メール・口頭どちらも、相手の要求や
リクエストはストレートに伝わってきます。
余計な飾りもないし、回りくどい表現もない。
(時々笑えないジョークも入ってきたけど)
英語を後から身につけたものにとっては、
とてもわかりやすい伝え方をしてくれるのです。

ただ、”ドイツの人たちの英語”とひとくくりにすると、
なんとなくステレオタイプをこちらが勝手に
作り上げているようで、断言することにためらいもありました。

「英語はストレートに表現する言語」
と感じるアメリカにいた時の日本人のわたし。
「英語は柔らかい表現だ」
と言うイギリス在住のドイツ出身の女性。
「ドイツの人たちの英語はとてもわかりやすい」
と感じる日本人のわたしたち。

英語といっても、その言語自体から受ける印象と
使う人によって全く異なる印象が、
一体どこから来るのか興味が湧きました。
個人差はあれど、国によって何かしらの
共通項のようなものも感じていたからです。
ただ、ステレオタイプで見てないかという
心配もあり、疑問のままでした。

そして、『異文化理解力』を読んだ時、やっと腑に落ちたのです。

 

主張する文化と空気を読む文化

注:本書の図1-1参考に、行ったことのある国、友人づきあいのあった人たちの出身国を主に抜粋。

異文化理解力』を読み進めて、
ワーーーー!!!!と思ったのはこのグラフ!
日本は思いっきり右。
アメリカは真逆の左。
この表が何を表すかというと、
国ごとのコミュニケーションのあり方の違いです。

右に行けば行くほど、ハイコンテクスト=
「繊細で含みがあり、多層的なコミュニケーションを良しとされる国」。

左は、ローコンテクスト=
「シンプルで明確であることが良いコミュニケーションとされる国」。
(本書59ページ参照)

もっと簡単に言えば、日本風の「空気を読む文化」か
それとも「読まない文化」かを示した表です。
(もちろん、どちらが良い悪いという訳ではない)

先述のドイツ人女性のいうことも、
そういうことだったのか、と思いました。
イギリスはドイツよりハイコンテクスト寄りです。

そして、同じ英語圏でもイギリスはハイコンテクスト寄り。
移民大国であるアメリカ、オーストラリアは
思い切りローコンテクスト。
お気づきの方もいるかと思いますが、
やはり移民の多い国では言葉により明確さを求めています。
隣人同士、出身国が異なる場合も珍しくない国です。
そうすると
「言わなくても、わかるよね、ね?」
というのは誤解のもと。
言葉にして確認するのが得策なのです。
逆に日本は、(大まかにいうと!)
日本の中で歴史を共有してきた時間が
長いため、”共通”の認識を持つ人が多いです。

これは言語の面から比較した一例ですが、
本書の中には他の面からの比較や
具体的な例も挙げられています。
主にビジネスシーンでの例ですが、
特に仕事で海外の人とのやり取りがなくとも
外国語を学んでいる人には参考になる内容です。

 

 

モノサシはひとつではない

同じものを見ているはずだったのに、
全然違う部分に注目していた…ということが
いろんな国の人たちといると
やっぱり起こり得るんです。

そこで「なんで!?」と思ったら大きなチャンス。
そこには別の常識が存在するの知るいい機会なのです。
(まー、常に心穏やかに過ごせるかはまた別の話だけど 笑)

逆に言えば、「あーーーーー、全然ダメ!」
と思ったことが、他の人にとっては、
「え!?何言ってるの?すごくいいじゃん!!」
ということもあり得るのです。

違いを知る、って時々すごく大変なこともあるけれど、
自分を縛ってるもの(と信じ込んでいたもの)を
解放するチャンスにもなるのです。
カルチャーショックはそれこそ大チャンス(笑)
新しい世界へ、ようこそ!という感じですね。
違いに気づけたなら、次のステップに来ている証拠です。

英語を読んだり聞いたり書いたり話したりする力も
もちろんとても重要です。
だけど、言葉を学ぶなら、それに付随する
いろいろな側面も知ることで、
相手を理解することを大きく助けてくれます。

楽しんでいきましょう。
(と、自分にも言い聞かせる)

 

著者エリン・メイヤーの動画:
ちょうど日本の「空気読めない / KY」を話しています。

 

追記:具体的な国について書いていますが、あくまでもわたし個人の印象と、わたしが話したことのある人たちの持つ印象です。この内容がもちろん誰にでも当てはまるものだとは思っていません。

人生で一番はじめのカルチャーショックについて書いた記事はこちら
『あの頃、思い描いてた自分になれているだろうか 〜17歳の頃、アメリカの生活で見つけたこと〜』

 

 

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