訃報

知人を亡くしました。すこし前の話です。

 

みなさんが同じ経験をすることがないよう願いますが、もしそうなってしまったときのために。

 

 

先日学校のスタッフさんとミーティングをしたとき、「あなたは今後だれかが同じ経験をしたときにだれよりも気持ちをわかってあげられるし、きっと寄り添ってあげられるよ」と言われたことがずっと頭に残っていました。

そうなのかもしれない。わたしは、こういうのはとても個人的なことだからだれにも言わないのが当然だと思っていたけど、一方で同じ気持ちをわかってくれる人に助けてほしくてたまらない瞬間もありました。

 

せっかく今、こういう発信する場をいただいているのだから、書いてみようか。わたし自身まだ整理できない部分もあり、まとまりのない文章になるでしょうが、すこし自分のきもちと向き合ってみようと思います。

 

 

 

訃報を受け取ったのは明け方ごろ。

最初の打撃はにぶく、現実のこととして受けとめられなかった。だってそんな年齢じゃないし、思い出せる姿はいつも元気そうだったから。

信じられなくて何度もメールを読み直したけど、文面は変わらなかった。それでも何度も何度も読んだ。もしかしたらもう一回読んだら違うかもしれないと、馬鹿なことを本気で思っていた。もちろん、何十回読んでもその人はやっぱり亡くなっていた。

 

心臓が動くたびに変な汗が吹きだしてきて、頭の血管がぎゅうぎゅうした。この心臓が止まってしまったのか、その人の心臓はもう絶対に動かないのか。そう考えると自分の心臓がやけに意識されて、鼓動のたび視界も妙にちかちかしていた。

その日は家どころか部屋からも出られず、ドアに「今日は夕飯は要らないから大丈夫」とファミリーに宛てた付箋を貼り、一日中ずっと部屋にいた。

 

最後に会ったのは先々月、わたしが日本を出国する三週間ほど前のこと。

行ったことのあるカナダの街の話を聞かせてくれ、海外経験の少ないわたしにいろいろとアドバイスもくれた。

わざわざチョコレートボンボンも買ってきてくれて、似合わないくらい可愛い包装紙がなんだかおかしかった。そういえば以前のブログで留学前にもらったプレゼントを箇条書きにしたとき、このチョコレートも書いた気がする。その人が、この人です。

お土産話を楽しみにしていると、気をつけて行ってきてねと言われたのはわたしのほうだったのに。

 

最初はだれにも相談できなかった。

日本へは時差を考えると電話しにくかったし、メールを打とうにも言葉にならない。そもそも向こうも今はつらい思いをしているんだと思うと、なにも言えなかった。

ホストファミリーやクラスメイト、語学学校のスタッフの方やエージェントの方にも、あまりにも個人的なことすぎて言いだせなかった。対応に困るというか、余計な気を使わせるだろうと思って。

 

唐突なお別れでした。その悲しみを分かち合える、思い出を共有した人がまわりにいない。

だれに相談すれば良いのかもわからない。だからといって自分一人で処理もできない。

 

いっぱいいっぱいになりかけたとき、海外在住の方が相談にのってくれました。

冠婚葬祭に参加できないのはしんどいよね、と言ってもらえ、落ち着いたというよりは納得した。そうだ、お葬式にでられないんだ、わたしはそれが、それも、ものすごくつらいんだ、とようやく気がつけた。

 

それが少し前の話。

今はだいぶ落ち着いたけど、未だに時間が解決してくれるのを待っています。何日経っても感情が突然ぶり返して、夜うまく眠れないこともあれば、人と会って喋ることが無性にしんどくなるときがある。しんどいというか、罪悪感かな。

亡くなった方はわたしにがんばってほしいと思っている。それは、もちろんわたしもそう思う。罪悪感を感じるのは日本にいる人たち、より近いところで訃報を受け取り、お葬式にも出たであろう人たちに対して。

 

留学は楽しいです。モントリオールは良い街だし、出会う人々はみんな優しい。

でもそうやってわたしが楽しんでいるとき、日本ではまだ悲しくて泣いている人がいるんじゃないかと思うと、楽しければ楽しいほど罪悪感がつのる。

 

それでも、わたしにはやらなければいけないことも、やりたいこともたくさんあります。

なにより、留学を応援してくれた気持ちを無下にしてはいけない。顔向けができるように頑張らなくてはいけない。わかっているからこそ余計にきつい部分もあるけど、そのおかげで頑張れることもたくさんあります。

 

いつまでもうじうじしていないで、いい加減気持ちを切りかえろと。その通りです。今、半分そのために書いています。文字にしたらすこし気が楽になりました。

 

つらいときは這ってでも外に出たほうがまだマシだということにも気がつきました。また何度でも思い出しては泣くだろうけど、わたしはもうそれでいいです。つらいし悲しいしきついけど、嬉しいときは嬉しい、おいしいものはおいしいとちゃんと感じられるから、たぶんもう大丈夫だと思います。

たぶん、この罪悪感は無理に取り除かなくていいんだと思う。

 

残りの留学生活、悔いのないように過ごします。

 

 

かみ

 

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