【マルタ留学】マルタの言語事情-バイリンガル教育-【道産子おちほがゆく!】

Hi,コミノ島で綺麗な海を見て大満足中なおちほです。コミノ島を含めたマルタの観光については、Instagramで随時更新を行なっているので是非見てください。絶景ばかりですよ! →こちら

 

今日はマルタの言語について!

 

1.公用語
マルタ語と英語
マルタ共和国の憲法第5条は,国語と公用語 について次のように規定しています。

1 マルタの国語はマルタ語である。

2 マルタ語と英語は国会で用いられ,行政当局の公用語もマルタ語と英語である。行政当局を相手にして前記のいずれかの言語で話したり書いたりした場合には,当局はそれと同じ言語で回答するものとする。

3 法廷の言語はマルタ語であるが,特定の控訴事件に関して国会が命令するならば法廷の言語に英語を使用することもできる。

4 国会はその議事録に用いられる言語を一つにするか[マルタ語か,英語か],二つにするか[マルタ語と英語の両言語併記にするか]を決められる。
なお,あらゆる法律はマルタ語と英語で制定するが,両テクストの間で争いが起きた場合にはマルタ語の文面が優先する。

英語もマルタ語と同等に重要な言語であることがわかります。

 

1964年の第2バチカン公会議以来,マルタの教会では民衆の言語であるマルタ語が使われています。マルタの民間放送と公共放送は,ラジオもテレビもマルタ語で放送しています。
しかしテレビでの映画・ドキュメンタリー・海外ニュース報道は,毎日英語で吹き替えなしでそのまま放送されています。シチリアまで93キロという至近距離にあるということもあり、イタリアのテレビ番組も自由に視聴することができその人気は高いらしい・・・
政治や宗教の出版物は大抵マルタ語で刊行され、新聞・雑誌・書籍はマルタ語、英語どちらの言語でも発行されているそうです。
ちなみに。標準マルタ語は,マルタ島の都会であるハムルーン(Hamrun),パウラ (Paola),タルシーン(Tarxien)の都会ことばをもとに作られたものであるため、他の地区の子どもの場合は,各集落の方言が母語になり, 学校ではそれとは異なる標準マルタ語を学ぶことになります。

 

マルタの子供、すごすぎ…!笑

 

 

2.英語の優位性
ここ20年から30年の間に徐々に英語の重要性が増してきています。特に観光業では英語によるコミュニケーションが不可欠です。というのも,年間120万人の旅行者が来るうち半数の60万人は連合王国(UK)からで,他のヨーロッパ諸国と英語圈からも多数来訪するからです。
マルタ語は日常会話の言語であると同時に,国会と裁判所の言語ですが,英語は国際的なビジネスや観光業,教育の言語として重要な役割を果たしています。
よってこの国ではマルタ語と英語のバイリンガリズムが浸透しています。
このような傾向の中で優れた英語使用能力はますます望ましい目標とな ってきています。だから,家庭内で英語を使って子どもを育てる家族が徐々に増えてきているようです。
(それでもまだ家庭内で使う言語はマルタ語が圧倒的に多い)

 

また英語は教養の表れとして認識されており,観光地であるスリーマやセントジュリアンなど上流階級が住む家庭は,英語を家庭内用語として使用している家庭が多いとのこと。

 

実際にスリーマのレストランなどで子供とお母さんが英語で話すのをよくみかけます。マルチーズ同士が英語を話していることはあまり見かけないので不思議に思っていましたが納得!

 

 

3.バイリンガル教育
マルタ語と英語による教育
<媒介語の問題>
言語教育は,マルタ語・英語・外国語の3つが対象となります。つまりEUの言語教育政策の指針である「三言語主義」が実現していることになります。そのうち,マルタ語はマルタの国語であると同時に公用語です。就学前 教育(幼稚園・保育園)においては,国立校ではマルタ語で,教会立校または私立校では英語で教育がなされます。概して小学校では多くの科目がマルタ語で教育されますが、次第に英語が算数や理科の教育にも媒介語とし て用いられるようになります。
中等教育では英語は英語の他に,数学・理科・ 情報(ICT)の媒介語となり,マルタ語はマルタ語の他に,宗教・歴史・ 社会の媒介語となる。主な外国語科目としては,イタリア語・フランス語 ・ドイツ語・スペイン語・アラビア語が提供されていますが、どの外国語も原則として授業の媒介語にその外国語を用いて教え、学ばれる。つまり言語教育は,第1言語であれ,第2言語であれ,外国語であれ,目標言語を媒介語にして授業が進められるそうです。

今、IELSで
英語を英語で学んでいますが
私の場合は日本語で英語を学ぶより
吸収率もスピードも速く感じます。
似ている単語の微妙なニュアンスの
違いなどもこぼさず学習できます。

目標言語を媒介語にして
学習を進めることは
マルタの多くの人が
多言語を獲得することに
貢献しているだろうなと感じました。

 

最後に、豆知識!でしめます
人気のイタリア語と不人気のアラビア語
先程述べたように、学校教育では2つの公用語に加えて,外国語が1つか2つ学ばれます。小学校に入って学ぶ言語は,マルタ語と英語。中等学校(5年 制)に進むと,マルタ語と英語に加えて,当然1つか2つの外国語を学ぶ ものとされています。一番人気の外国語 はイタリア語(42%)であり,この言語の優位性はマルタの歴史的・文化的背景からして不動です。2番人気はフランス語(33%)で,3番目はドイツ語(9%),4番目はスペイン語 とアラビア語(各々1%)である。ということは,マルタ語・英語に加えて,隣国イタリアのテレビ番組も理解できるトライリンガル[三言語話者] が多数存在すると思われます。
マルタ語と同じセム語族に属しながら,アラビア語が不人気なのはなぜか。その理由は
①歴史的に言って、マルタにはアラビア語教育の伝統がないこと、
②社会的にアラビア語に対する偏見があること、過去の政治状況が好ましくないこと,アラブ諸国がイスラム教国であること(に対して,マルタはカトリックの国であること)。

③言語意識として,アラビア語はアラビア文字で書かれるから,「難しい」言語であると思われていること。(それに対して,マルタ語はローマ文字とそれに若干の発音区別符号(diacritical marks)を付けた正書法によ るのである。)それに,海外旅行の目的地は通常ヨーロッパだから,大抵の人はアラビア語(地場産業との係わりが濃い)よりもヨーロッパの 言語の方が役立つと考えているということも理由として挙げられるそうです。

 

以上
マルタの言語事情について
でした!

 

ばいちゃ!

 

前の記事

次の記事