どうもみなさんこんにちは!
昨日やっとこの世界一周初、そして僕自身初の海外の幼稚園見学をして来ました。
語学学校の先生にチェックしてもらいながら、出来るだけ礼儀正しい文章を心がけ、メールでアポ取りをしました。
そして、ありがたくも僕の見学を受け入れてくれたのは、ParkAcademyChildcareのNatureKindergartenという幼稚園。
10時半〜12時半まで受け入れてくれました。
「森のようちえん」とは、主に野外で自然活動を通した保育を行う幼稚園や保育園のことです。
デンマーク発祥のこの「森のようちえん」ですが、今では多くの国にこの取り組みが広まり、運営者によって多様な保育が展開されるため、「森のようちえん」の定義もかなり広義なものとなり、特に統一した規定はないようです。
そして、このParkAcademyChildcareのNatureKindergartenはアイルランド初であり、アイルランド唯一の森のようちえんなのです。
入り口はこんな感じで、本当に森の中に幼稚園があります。
そして、残念ながら写真撮影はしてはいけないとのことだったので、僕の拙い文章力でなんとかこの幼稚園を伝えます。
(僕の見学の案内を担当してくれた先生も粘ってマネージャーにお願いしてくれたけどNGでした。)
幼稚園の基本情報は、
受け入れ年齢は2.5歳〜5歳で、トイレトレーニングが完了していることが必須。
先生は全員で5人とマネージャーが1人。その内男性は2人。
子ども達は全員で34人ですが、みんな毎日は来ないのでいつも18人くらいだそうです。
僕が見学してた時もちょうど18人でした。
特にクラスはなく、年齢ごちゃ混ぜで保育をしています。
天気は良くても悪くても、子ども達は外で遊びます。
この幼稚園に建物は、12帖くらいの小屋とトイレだけ。
先生達はこの小屋で子ども達の食事を作り、天気が悪い日のご飯の時だけ、子ども達はこの小屋に入ってご飯を食べます。
見学した時は天気が良かったので、テーブルと椅子を外に出して、外でご飯を食べていました。
僕が緊張しながら入り口のベルを鳴らすと、僕が連絡を取り合っていたマネージャーが穏やかな笑顔で出て来てくれました。
そして、軽く挨拶をかわし、「見学させてくれてありがとう」というところで僕が英語出来ないことがばれ、さらに穏やかな笑顔になりました。
その後、僕を案内してくれる先生を紹介してもらい、森の中をぐるっと見学させてもらいました。
「これはガーリックの香りがするわよ。」
「これはライスクラッカーの香りがするのよ。」
と本当にたくさんの種類の植物があり、植物を全て紹介してもらっていたらそれだけで見学が終わってしまうんじゃないかと思うほどでした。
さらに森の中を進むと、幹の太さ60cmはあろう倒木が。
そのまた先に進むと、同じくらいのサイズの倒木が今度は大量の木屑とともにあり、まるで船でも作っているかのように、くぼみが出来ていて、
「雨とか虫に削られたのかな?」
と、ぼやっと考えていると、まるで僕の考えていることを察知したように、
「これは子ども達が削ったのよ。」
「ええええ!!??」
と、案内してくれていた先生が、木の枝を持ってジェスチャーを交えて教えてくれました。
森の中を案内してもらっていると、本当に草木をかき分けて道無き道を歩いていく感じ。
これで子ども達が自由に動き回ったら、絶対子ども達の位置が把握出来ない。
「子ども達は森の中を自由に動いていいの?」
「いいえ、移動する時は必ず私たちの誰かが一緒についていくわよ。」
メインで活動する小屋の近くは、焚き火場があり、手作りの遊具があり、一般的な園庭のように視界が開けていますが、森の中に入ってくと敷地がかなり広く、背が高い木が多いので、基本子ども達は先生の目の届く範囲で遊んでいるようです。
時々、先生の方から「あっち行きたい人ー?」みたいな感じで声が掛けられ、「行くー!」と集まった数人の子どもと先生とで、森の中の別の場所に移動して遊んだりします。
ちなみに先生達は、離れたところにいても無線で連絡を取り合います。
そして、大体11時半過ぎくらいに昼食の準備が始まりました。
小屋からテーブルと椅子を外に出して、子ども達は座って待ってます。
大体1つのテーブルに6人。
そのテーブルを3つ縦に繋げて、9人と9人が向かい合って食べる感じです。
噂では聞いていたけど、やっぱり海外の給食はシンプルでした。
大人が使うお茶碗くらいの大きさの器に、ポテトとトマトズッキーニソースをかけたもの。と水。これだけ。
それを先生がささっと配膳して、子ども達は食べ始めます。
そこで、もう1つ驚いたのが、先生が立ちながら食べてること。
子ども達が座って食べているのを、先生は立って食べながら見下ろして、子ども達の様子を見渡している感じ。
日本から見たらかなり行儀悪いけど、これはこれで合理的でもあるのかもしれない。
しかし、途中僕が質問した時、僕の質問には答えつつも、子ども達から目線を外さなかったのは印象的でした。
それと、全くといっていいほど食べることを強要しない。
結構残してる子も多かったです。
でも、いつもより食べている量が多いと、「おおー!今日は食べれたね!」みたいな感じで褒めてました。
そして、ここで先生がタブレットを持ってきます。
1人1人の子どもの名前を呼んでは、給食の残量を確認しタブレットに打ち込みます。
このParkAcademyChildcare独自のアプリで、子ども一人一人の情報を記録して、さらにそれが親にも送られます。
LINEのように、それぞれの子どものアイコンと名前が一覧になっており、それをタップするとその子の記録が表示されます。
記録はかなりシンプルで、給食の残量は「全部残した〜全部食べた」までを5段階に分けたものををワンタップで記録出来ます。
また、給食以外にも「何時に〜をしていた」みたいなのが1人1人記録されています。
日本でも保育のICT化は少しずつ推進されているので、こういうことをしている園もあるのかもしれませんが、初めて保育でICTが使われている現場を見て感動しました。
しかし、保護者が迎えに来た時は10分くらい話してました。
その時僕は、別の先生にヒアリングしてたので、なにを話してたのかはわかりませんが、きちんと面と向かったコミュニケーションも大切にしている印象を受けました。
子ども達はどんな風に遊んでいるかというと、松ぼっくりを卵に見立てておままごとのような遊びをしていたり、5歳くらいの子になると長めの枝を「これはスピアーだ!」と言ってずっと持っていました。
他にも、ブルーシートを敷いた上に座って先生と植物図鑑を見ている子達もいます。
3歳になるかならないかくらいの小さな男の子も、ぽてぽてと森の中を歩き回り、お気に入りの枝を見つけるとぽてぽてとこっちに歩いて見せに来てくれたりします。(鼻水だらだら)
登園の時に背負って来たであろうリュックをそのまま背負って、そこにお気に入りの木の枝を入れて運んでいる子もいます。
先生達は見守るスタンスが強い印象でした。
基本的に全体を見回せる位置にいて、何かを察知すると子ども達に寄って声を掛けていました。
この幼稚園では、特に各々が自分の想像力を働かせて遊んでいるのがよく分かります。
遊び方が決められていない自然の物を使うから、より子ども達は想像力を働かせるのだと思います。
ぱっと見ればただの森。ただの木。ただの草。ただの花。
でも、子ども達がそれを見ると、卵に見立てたり、槍に見立てたり。
僕は言葉もよく理解出来ていないし、短い時間しかいれなかったので、きっともっと色んな遊び、色んな世界がこの幼稚園の中にはあると思います。
そして、さらにそれを他の子ども達とイメージを共有して一緒に遊ぶ。
つまり、小さな社会を形成しています。
改めて子ども達はすごいなあと思いますし、こうして子ども達の社会は始まり、広がっていき、僕は今この子達のこの世界を生きるための社会性を磨いている過程を目の当たりにしているのか、と壮大かつ、感慨深い気持ちにもなります。
アイルランドで森のようちえんは、ここだけのようですが、アイルランドの特性と森のようちえんの相性はすごくいいと思いました。
自然も豊富ですし、天気も良く変化します。
それもあって、まだこの園がアイルランドで唯一ということには驚きました。
きっとこのNatureKindergartenから、アイルランドにもっと森のようちえんが広まっていくと思います。
いかがでしたでしょうか?
写真で伝えることが出来ないのが本当に残念ですが、少しでも僕の体験を伝えることが出来ていたら嬉しいです。
最後に、急なお願いにも関わらず外国人の僕を受け入れてくれ、僕のヘタクソな英語でも真剣に聞いて、聞いたことは全て真摯に答えてくださったNatureKindergartenの先生方には本当に感謝致します。
12時30分までの予定だったにも関わらず、13時くらいまで色んなことを教えてくれました。
本当にありがとうございました。
「このアイルランドでの留学が終わったら、世界中の保育や子育てを見に行くんだ!」と話したら、
1人の男の先生が「change the world」と言ってくれて奮えました。
もうすぐ本格的に始まる僕の旅。
思いっきり楽しもう。
今回、初めて海外の幼稚園見学をして、自分の興味があるとこだと、本当に自分生き生きしてるなと実感しました。笑
ちなみに、見学者はよく来るようですが、日本人は僕が初めてだそうです。やったぜ。
そりゃ、森のようちえんがデンマークやドイツが有名な中、わざわざアイルランドまで来る人なんていないでしょうからね。笑
ヒッチハイクから繋がった今回の幼稚園との出会い。
本当に貴重な体験でした。
また、この幼稚園のことだけでなく、アイルランド全体の大まかな子育て事情についても少し教えてもらったので、次のブログに書きます。
それでは!!
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