オーストラリアのタスマニア島に生息していた、哺乳類・フクロネコ目の大型肉食獣。
1936年に絶滅。フクロオオカミの別名があるほか、背中にトラを思わせる縞模様があることから、
タスマニアタイガーと呼ばれます。有袋類ではありながらオオカミにあたるニッチを占めており、
いわば「袋を持つオオカミ」であり、収斂進化の代表例としてしばしば取り上げられます。
単独またはつがいで行動し、日中は木や岩の影で過ごし、
日が暮れてから狩りに出かけた。ワラビーなどの小型哺乳類を主に捕食していたと考えられています。
もともとフクロオオカミは、オーストラリア大陸やニューギニア島を含めた
オーストラリア区一帯に生息していましたが、3万年前人類が進出してくると、
人類やその家畜だったディンゴとの獲物をめぐる競争に敗れ、
人類の到達が遅くディンゴの生息しなかったタスマニア島のみに生き残ることになりました。
大航海時代が訪れ、ヨーロッパから入植者が住み着くようになると、
彼らのヒツジなどの家畜を襲うフクロオオカミを目の敵にしました。
1888年から1909年までは懸賞金がかけられ、2,184頭ものフクロオオカミが虐殺されてしまい
一気に数を減らしていき、絶滅してしまいました。
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