タスマニアデビルは夜行性で、昼間は穴ぐらや藪の中に潜んでいますが、
夜になると餌を求めて1晩に16kmほど移動することがあります。
主に死肉を食すタスマニアデビルは、およそ肉食に分類される獲物ならば何でも食べ、
ポッサム・小型のワラビーなどの哺乳類、鳥類、昆虫類等を捕食しています。
ウォンバットは脂肪を多く含むため好むようで、
タスマニアデビルよりも2-3倍以上も体の大きなウォンバットの成体を襲ったという記録もあり、
野生のデビルの胃からホヤが見つかったこともあるといいます。
体の割に大きな頭が骨をも噛み砕く顎の強さを生み出しており、
骨・皮・毛・羽等、何でもバリバリと噛み砕いて食べてしまいます。
顎の力については、体の大きさと咬む力の強さの比率で言えば現生の哺乳類では最強、
あるいは、タスマニアデビルの6倍以上大きい体格のハイイロオオカミとほぼ同じという説もあるほどです。
標準的には1日に体重の15%ほどの食餌を要するのですが、
体重の実に40%近い獲物を30分でたいらげてしまう事が可能です。
動物の死体を処理することで、公衆衛生やスムーズな食物連鎖の回転に寄与している重要な生物です。
留学ギアの奨学金情報はこちら