アイルランド留学

世界一周体験記〜保育士がいなくなる!?アイルランドが抱える深刻な保育の問題とは?〜

 

 

どうもTomです!!

 

 

アイルランドの現地の保育士の話を聞いたことをもとに調べていくと、アイルランドには深刻な問題が蔓延っていることが分かりました。

 

 

まず、前回のインタビューで、アイルランドは政府から就学前サービスへの公的支出が少ないことが分かりました。
アイルランドの就学前サービスへの支出のGDP比は0.15%、OECD加盟国の平均GDP比は0.75%なので、OECD平均のわずか5分の1です。
そして、それが原因で世界でもトップクラスに保育費用が高額になってしまったり、育児休暇も国で保証されているのは、母親が6ヶ月、父親が2週間と、最近子育てがしにくいと叫ばれている日本よりも短いことが明らかになりました。

 

 

もし、前の僕の記事を見てくれた方がいたら、このような疑問を持っている方もいるかもしれません、

 

 

保育費用が高い上に、育児休暇も短い。

 

 

「じゃあ、子どもをどこに預けてるの?」

 

 

僕もこれが疑問でした。
母親が専業主婦であったり、おじいちゃんやおばあちゃんが一緒に暮らしているならば問題はないかもしれませんが、現代では全ての家庭がそのような環境にあるわけではありません。
アイルランドでは、保育園や幼稚園よりも、家庭で保育されることが基本のようで、日本よりもベビーシッターやチャイルドマインダーが一般的です。
そうだとしても、子どもを育てる専門職の方に預けるのであれば、保育費用が高額になるはずです。

 

 

では、働いている家庭はどのように子どもを育てているのか。

 

その答えの1つ。アイルランドでは「オーペア(au pair)」という制度が一般的です。

 

オペアオーペア、Au Pair)は一般的には、海外ホームステイをし、そこに住んでいる子供のベビーシッター或いはナニーとして保育をしながら、ホストファミリーから報酬をもらって生活し、現地の学校(コミュニティ・カレッジ)などに通い他国のオペアと国際交流をしたり文化交流をすることの出来る、日本ではまだ新しい留学プログラムである。

出典:Wikipedia

 

アイルランドは、日本ではそこまで有名ではないものの、国をあげて留学生受け入れを推奨している国なので、アイルランドでこのオーペアが盛んなのはうなずけます。
さらに、オーペアの料金は週€80〜€150が相場で、フルタイムで子どもを預けるよりも格安で済むのです。

 

政府が就学前サービスに対しての公的支出が少ないため、保育所の費用がものすごく高いので、このように無資格でも格安で雇えるオーペアがかなり増えているのです。

 

では、このオーペアが増えることによって何が問題になるのでしょうか?

 

まず第一に、オーペアで雇われた人々が長時間労働や、給与が契約通りに支払われないなどの過酷な労働環境にさらされているということです。
実に36%のオーペア労働者が、このような過酷な経験をしたとの報告があります。

 

そして次に、アイルランドから保育士がいなくなる可能性があるということ。

 

先述している通り、アイルランドは保育費用が世界でもトップクラスに高いので、格安のオーペアを雇う人が大勢います。

ということは、保育所に預ける家庭もどんどん少なくなっていき、子どもが預けられなければ、保育所は収入を得ることが出来ず、保育士に給与を払うことができなくなってしまいます。
このように、ただでさえ他の職業に比べて給与が低い上に、オーペアの増加により、給与を得られなくなるかもしれないというリスクがつきまとうことになってしまうのです。

 

このような状況から、学生も保育士になりたがる数が少なくなっていて、どんどんアイルランドの保育業界は衰退していく危険性にあるのです。

今のままの状況では、オーペアも保育士も決して良い状況とは言えません。

アイルランドでは、政府が就学前サービスに大しての支出をOECD平均との差を埋めるべく、ストライキを起こしている状態です。

 

アイルランドで過ごしていると、保育士など子どもを育てる専門性を持った人が少なく、そのような人と親が出会う機会も少ないからか、特に就学前の子どもに大しての知識が少し足りないのでは?と思ってしまうことがあります。

 

例えば、電車に乗っていて、乗客がたくさんいるにも関わらず、兄弟で他の乗客にぶつかるくらい激しく走り回って遊んでいるのに親は傍観していたり、はたまた友達のホームステイの家庭では、3歳の子どもが欲しがるままにバーベキューソースを与え、バーベキューソースだけをそのままスプーンで食べているらしいです。
また、この間日本でもレイン(子どもの背中につける安全ひも)が、「犬用のリードみたいだ」と話題になりましたが、アイルランドでは日本よりもよく見かけます。
レインを使わず抱っこなり、手をつなぐなり出来るならそれがベターですが、現代の過密社会や核家族化、発達障害などの問題から、安全面を配慮するならば、僕は使用するべきだと思っています。

 

しかし、アイルランドを歩いていると、時々レインをつけて子どもを歩かせて、自分は携帯をいじっている親を見かけます。
人通りが多いところで歩きスマホをしていたので、普通に危なくて本末転倒です。

 

もちろん、全ての親が完璧なんて国はないでしょうし、欧米のでは当たり前のことなのかもしれません。
しかし、日本で過ごしている時に比べて、「え?」と思うような光景を見ることが多く、子どもに対して専門的な視点で見る人と関わる機会が少ないことも原因なのではないかと思います。

 

 

これから、アイルランドをでてヨーロッパ各地に行きますので、他国とも比較してみたいと思います。

 

 

今回見学させて頂いた幼稚園の先生方のような、素晴らしい保育士がもっとたくさん増えることを祈って、これからもアイルランドの保育事情に注目していきたいと思います。

 

 

それでは!!

 

 

関連記事

世界一周体験記〜現地の保育士に聞いた!!アイルランドの保育事情まとめ〜

世界一周体験記〜日本人初潜入!?アイルランドでたった1つの森の中にある幼稚園〜

 

 

参考文献
http://www.thejournal.ie/parents-creche-workers-money-1941529-Feb2015/

http://www.citizensinformation.ie/en/education/pre_school_education_and_childcare/health_safety_and_welfare_of_preschool_childcare_services.html

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2442.html

http://www.mrci.ie/our-work/domestic/

 

 

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